2023-03-27

知っていても、口から出てこない言葉たち

皆さんは突然街頭インタビューを受けたことはありますか?
私はあります。

抱っこ紐で子どもを抱えて買い物をしている時、
某神社でちびっこ相撲に参加した時、
家族で選挙会場にたどり着いた時、
某イベントでパイプ椅子に座って、肉の刺さった串にかぶりついている時。
『視線を感じる』んですよね。

早く参加者コメントを取って、できれば写真まで撮影して帰りたい、
同業者(広義)の視線を…。
休日出勤して北九州市在住ファミリーのコメントを切実に求めている、
できれば早く帰りたいなあと願っているかもしれない、誰かの視線を。

一応ライターとして仕事をしているのですが、
そんな時にちゃんと受け答えできている自信はありません。
一生懸命に話した後に訪れる(これで良かったんだろうか)という多少の疲労感。
インタビューを受ける側って、何も手ごたえがないと不安になるものなのですよね。

そこで本題になるのですが、
なぜ、知っていることをうまく言葉にできないのでしょうね。

もちろん、日常のコミュニケーションはゆるく、楽しく遊びがある方がいいし、
インタビューなどは答えていただけるだけで大変ありがたいのです。
あくまでも、自分が抱える永遠のテーマとして…
どうしたら要点を外さず、意見をわかりやすくまとめることができるのか。

「5日間で言葉が『思いつかない』『まとまらない』『伝わらない』がなくなる本」

最近読み進めているこちらの本は、
平易な言葉で話の切り口や発言のまとめ方を指南してくれる内容。

対象は入社3年目くらいの若手社員を想定されているようですが、
「思ったことがパッと口にできない」
「なぜかという疑問に答えられない」
「短く答えるってどういう事だろう」
この悩みに対する答えは、企画を立てたり言葉にする立場の人であれば、
どれも「なるほど」と考えさせられるものばかりではないかと思います。

ただ、メソッドとされているものが25あるので、
正直5日間で身につけるのは厳しいかもしれません。

本当は内容を細かく紹介したいところですが、
やはり気に入った本は実際に読んでみていただきたい。
今回は「思ったことがパッと口にできない」悩みに対して提案されていた
脳を活性化させる基礎トレーニングをひとつだけ紹介しますね。

■30秒でものの名前を10個言ってみよう
頭の中で思うだけではなく、実際に声に出すことが重要だそうです。
例題を挙げますと、

・国の名前

・最近のベストセラー作家

・福岡県の市町村名

・ヨーロッパの国の名前

・昨年末の紅白出場歌手

・交通標識

すらすらと答えられた方もたくさんいると思いますが、
知識として知っていることと、口に出すことができる言葉は別なのだなと
少なからず実感されるのではないでしょうか。

このトレーニングは導入に当たるものですが、
短く答える目安となる文字数など、
発表の機会が多い方にも基礎を再確認できる内容だと思います!


(石原有美子)

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