2022-03-19

髪のおすそ分け



昔は、ロングヘアに憧れていました。
でも、誰でもロングにできるわけではありません。
生まれ持った毛量と髪質が伸ばすに適していて、
長い髪を毎日洗って乾かす根性と、
アレンジする器用さと
ロングが似合うお顔と身長があって初めて、
長い髪の人になれるのです。

そんなわけで、私はずっとショートヘア。
そのうち髪の長さより時短が大事になり、
白髪隠しに必死になり、
長さへのこだわりはまったくなくなりました。

私に代わって長い髪をめざしたのは、二人の娘です。
残念ながら、私の髪質を受け継いだ長女は、早いうちに挫折。
一方、次女は、もろもろの条件を備えていました。
小さい頃は、私が手入れをして結っていましたが、
そのうち自分で見事に編み上げるようになり、
彼女の個性として、完全に定着していました。

その子が、このたびバッサリ切りました。
切った長さは、31センチ。
中途半端な数字のようですが、
「ヘアドネーション」のために必要な長さのようです。

ヘアドネーションとは、
病気や事故が原因で髪の毛を失った子どもたちに、
医療用のウイッグを届ける活動のこと。
髪を伸ばす目的が、
いつの間にか「髪を寄付」することになっていたようで、
私のほうが「切ちゃっていいの?!」と戸惑ってしまいました。
成長したんだなぁ。
なんだか、胸が熱くなりました。

次女は先日、中学校を卒業。
長女は高校を卒業。
2022年春、
世界中の子どもたちにとって、明るい未来が訪れますように。
朝夕のウクライナ報道を見るたびに、祈らずにはいられません。(のぐち)
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