2025-07-28

お祭りと復興と賑わいづくりの下の力持ち

戸畑区民にとって1年のうちの最大イベント「戸畑祇園大山笠」が今年も無事に終わりました。中原・東・西・天籟寺の4つの地区にそれぞれ大山笠と中学生が担ぐ小若山笠があり、3日目の最終日は各々の地域に密着した形で運行する「地区競演会」が開催されます。

地区競演会での中原大山笠と小中の運行

「小中(こなか)」と呼ばれる中原の小若山笠を12年前に取材させていただいたことがあります。
昭和35年から続く小中は小若山笠の中で最も歴史が古く、他の小若山笠の10段より少ない8段ですが、提灯の大きさが大山笠と同じなのが自慢。そして約1.5tもある山を担ぐには80人は必要なのだそうです。

とはいえ、少子化もあり、担ぎ手となる男子生徒の数が少なくなってきているのが現状。執行部のみなさんは何カ月も前から準備を始め、自身の仕事もこなしながら、中学生への指導から大山笠や中学校、地域との連携、担ぎ手の確保、運行計画などに尽力され、地元民としても本当に頭が下がる思いです。

毎年、地区競演会を見に行き、この暑さの中、伝統を背負って誇らしげに一生懸命担いでいる中学生の姿に感涙し、それを支える執行部や保護者の方々にはただただ感謝です。
そして、大山笠について歩いていた、小さな子どもたちの微笑ましい光景。「将来、立派な担ぎ手になってね」と願うのでした。今年もとても素晴らしい中原大山笠・小若山笠でした。

10数年後?には頼もしい担ぎ手に!

と、同時に思いを巡らせたのが、昨年1月に大規模火災に見舞われた鳥町食道街跡に誕生した「魚町みらい広場」と、街の新たな交流拠点と賑わいづくりを目指して門司港レトロ地区の栄町商店街で始まった「ほこみち」です。
「魚町みらい広場」は今年5月にオープン、栄町商店街の「ほこみち」は今年2月からスタートし、さまざまなイベントが行われています。どちらも取材をさせていただき、携わる方々の地元への深い愛情や熱い思いに触れました。

門司港レトロ栄町商店街「ほこみち」で開催されたビアガーデン

また、実際にイベントにも足を運び、多くの人が集まる中、いち参加者として大いに満喫したのですが、お祭りも復興も街が賑わうイベントも、そうやって皆が楽しめるのは、陰で奔走している「縁の下の力持ち」がいるからこそ。ご苦労も消費するパワーも、きっと私たちの想像以上であることは間違いありません。そんな方々への感謝でいっぱいになった今年の夏でした。

(加藤)

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