初心に帰る

先日、個人的に参加したお酒のイベントで、12年前に取材した方が主催側の関係者としていらっしゃいました。地元への思いを込めて開発された新商品を紹介するべく、当時書いた記事は我ながらけっこうな力作だったのですが、なんせお会いするのはそのとき以来。

私のことを覚えているかも分からず、いろんな人と話をされてお忙しそうだし、下手に気をつかわせても申し訳ないので、挨拶をすべきかどうか迷っていました（意外と小心者なんです…笑）。

でも、やはりこんな機会はそうないだろうし、お酒の力も相まって、勇気を出して近づいていくと、何と向こうから、笑顔で会釈してくださったではありませんか！

でもいや待てよ、誰か思い出せなくても、もしかしたら気を使ってくれているのかも知れないと、即座に名前を名乗って取材でお世話になったことを伝えました。

すると、「もちろん覚えていますよ～。あのときの記事はとても嬉しくて、商品のPRにも活用させてもらったし、今でも読むと初心に帰れます」との言葉をいただき感激。

声をかけて良かった！ライターやっていて良かった！という喜びと同時に、私が書いた文章をそんな風に大事にしてもらえていたことに、仕事に対して気が引き締まる思いでした。

翌日、改めて、記事が掲載されている冊子を引っ張り出してきて読むと、私も初心に帰れた気がした嬉しくありがたい出来事でした。

さ、仕事頑張ろうっと。

（加藤）