反応をもらえる喜び
お寿司屋さんを取材したときに「自分が握った寿司を食べて笑顔になるお客さんを、カウンター越しに直接見ることができるのが何より嬉しい」と聞いたことがあります。
実はライターには、自分の仕事が誰にどんな作用を及ぼしたかということを知るシチュエーションが(あまり)ありません。
そんな中、フリーペーパーの取材でうかがった建築会社さんが、会社のパンフレットを新たに作りたいと連絡をくれました。どこに頼めばよいか知りたいという問い合わせメールに「加世田さんがライターで構成してくださったら安心なんですが」と書かれていて嬉しいったら。
フリーペーパーの記事がよかった、お客さんからの反応もあった、あなたの記事でいい作用があった、と知らせてもらうだけでも小躍りするというのに、だから次の制作物もお願いできたらいいな、なんて言ってもらえたらライター冥利につきます。私でよかったらお力になりたい!と喜び勇んでお返事。会社の新規パンフレットと、竣工物件を紹介するチラシカタログの制作をさせていただく運びとなりました。
人選も任せてくださったので、「そんな風に直接ご連絡もらえるなんて嬉しいですね」と言ってくれた懇意にしているデザイナーさんと、「地元で頑張っている会社さんやね、ぜひ応援したいね」と言ってくれた近隣のカメラマンさんに協力を依頼。建築会社の担当の方と4人で心強いチームができました。
あまりにも自分の仕事の作用が見えないことが続くと、私は誰のために何のためにPCに向かっているんだろう…なんて、ちょっとばかり遠い目になることもあるのですが、でも、それを、半ば仕方のないことだと諦めているライターにとって
「こんないい作用があった」と「あなたの記事が好き」と伝えてもらえることは、なんなら苦労のあらかたが吹き飛んでしまうほどの喜びです。
またこちらの建築会社さんとのやりとりは、一緒にいいものを作ろう!という、同じ目線で制作に関わってくださる担当者に恵まれているのも幸せな点。
「お金を払っているんだから、こっちの思った通りのものを作ってよ」とか、逆に「お金を払っているんだから、こっちの労力を使わせないでよ、こっちは何もしないけどうまく作ってよ」とかいう方がいるのも知っているので、制作陣と共にチームになってくれる担当者がどんなにかありがたい存在なのかも身にしみています。
ブログは短く!と思っているのに、久しぶりにご褒美をもらったな〜という気持ちでいたので、ついつい幸せ自慢をしてしまいました。最後に情報です。
制作陣とチームになってものづくりをしてくださるこの建築会社は、岡垣町の株式会社イーハウスさん。家づくりを、施主とチームになって考えてくださる会社です。
(加世田)
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