2022-02-25
道具箱
北九州が拠点の料理家・嘉村吉洋さんが4月に始める「男の料理教室」を、告知や記録でお手伝いしている。
実は去年からちょっとずつ準備…というか、会えばその話をして、中身についてアイデアを練っていた。面白いのは、生徒さん向けにつくる調理器具と調味料のセット。「『オレの道具箱』があると、男はやる気が違うんです!」という嘉村さんの言葉にたがわぬ出来栄えは、ここでは紹介できないけれど、かなりイイ。
私事で恐縮だが、実は子どもたちがここ一カ月オンライン授業を選択しており、勉強をみながらの仕事や食事作り、さらには確定申告に追われクタクタになっていた。そんななか届いた「1回目は4月4日です!」という嘉村さんのメールは、まさに一服の清涼剤。話していたことがついに形になるんだと、雲が晴れたように元気になった。
料理教室は、きっとうまくいくと思う。台所で道具箱を開ける、家族や仲間と料理をつくる、会話が弾む、食べることがもっと楽しくなる―。幸せのきっかけになるはずだ。
そして、思った。いつか巣立つわが子のために、私も道具箱を用意しよう、と。
コロナ禍以来、未来を描くのが難しく感じることは少なくない。いろんな不安がある今だからこそ、ありったけの愛を込めて、笑顔のタネを仕込んでおこう。
幸せに必要なものなんて、どんなときも、きっとそんなに変わらないのだ。(西村)
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